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<カーボンシートの製造>
カーボン繊維(糸)を隙間なくロール芯に巻き付けます。巻き付けが終わるとカッターで切り開き、1枚のシートにします。
ラケットの種類や使用箇所(シャフト・フレーム・ジョイントなど)により、工場内で製造したカーボンシートとヨーロッパの繊維メーカーで製造されたカーボンシートの両方を使い分けているそうです。 |
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<シャフトの製造1>
型紙に合わせてカーボンシートをカットします。
カーボン繊維の角度の組み合せ方により硬度(しなり)が調整されます。
シートの端を芯棒(鉄製)に両面テープのようなもので固定します。 |
<シャフトの製造2>
シャフトを成型する機械です。上側の圧着板が圧力を加えながら写真手前から奥の方向へ動き、心棒にカーボンシートが巻かれ、シャフトが出来上がります。 |
<シャフトの製造3>
シャフトに透明のテープを巻き付けます。 |
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<シャフトの製造4>
高温の乾燥室で乾燥させます。 |
<シャフトの製造5>
乾燥したシャフトの表面を研磨します。 |
<シャフトの製造6>
シャフト1本1本に負荷をかけ、そのしなり具合からシャフトの硬度を選別します。 |
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<フレームの製造1>
型紙に合わせてカーボンシートをカットします。
ラケットの種類によりカーボン繊維の組み合せ角度や重ねる枚数が微妙に異なります。 |
<フレームの製造2>
フレームの型枠に合わせて仮成型します。 |
<フレームの製造3>
フレームにシャフトを取り付けます。
ジョイント部には、小さなカーボンシートを何重にも巻き付け強度が確保されます。 |
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<焼き入れ1>
金型にフレーム&シャフトを挿入し、「たいやき」の要領で2枚の金型の間に挟み込
みます。 |
<焼き入れ2>
オーブンで焼き入れを行います。この工場には、一度に約30〜50本の焼き入れができる設備があります。 |
<焼き入れ3>
焼き入れが完了したラケットを取り出します。
金型をオーブンへ出し入れするのは全て手作業で相当な力仕事のようです。 |
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<穴あけ加工>
フレームにグロメット(ハトメ)を通す穴を開けます。
ラケットを金属製のガイドに固定して行うため、穴の位置がずれることはありません。 |
<グリップの取り付け1>
シャフトに接着剤を塗り、グリップと剣先キャップを取り付けます。 |
<グリップの取り付け2>
接着剤が乾くまでに、長さと取り付け角度を測定し微調整します。 |
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<表面研磨1>
ラケット全体をサンドペーパーで研磨し
ます。 |
<表面研磨2>
ラケット表面をチェックし、不良品をハネます。
研磨不足の部分にはチョークで印を付け、再度研磨工程に回します。 |
<表面研磨3>
チョークで印の付けられた部分を再度研磨します。 |
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<検査1>
ラケットの重量、バランスを測定し規格内に収まっているかをチェックします。
(写真はテニスラケットですがソフトテニスラケットも同様です。) |
<検査2>
ラケットのトルク(ねじれ剛性)を測定し規格内に収まっているかをチェックします。
写真左が通常の状態、写真右がねじれた状態です。
もちろん左右両方向のねじれをチェックします。 |
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<塗装1>
塗装は専門の職人さんがスプレーガンで行います。
後方には塗料の飛沫を流すために水が滝のように流れています。 |
<塗装2>
グラデーション塗装も職人さんの手で
行われます。
写真の右側に掛けてあるのは塗装の見本ですが、熟練しているので見向きもしていません。 |
<塗装3>
塗装の仕上がったラケットは写真のようなハンガーに固定されます。 |
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<塗装4>
乾燥室で塗装を乾燥させます。 |
<塗装5>
ロゴや文字の水シール(プラモデルなどに使われているものと同じ原理)を貼ります。 |
<塗装6>
塗装の最終チェックをします。
この後クリアー塗装で仕上げます。 |
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<グロメットの取り付け1>
ラケットの穴を機械に押し当てると自動的にグロメット(ハトメ)が打ち込まれます。 |
<グロメットの取り付け2>
グロメットを適当な長さにカットします。
ツイストのスタッフが挑戦しましたが同じ長さに揃えるには、やはり経験が必要であることを実感しました。 |
<エンドキャップの取り付け>
ラケットの長さと重量バランスをチェックしながらエンドキャップを取り付けます。 |
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<グリップテープの巻き付け1>
グリップに両面テープを貼り付けます。 |
<グリップテープの巻き付け2>
グリップエンド側を固定した後、ラケットを回転させながらグリップテープを巻き付けます。 |
<袋詰め>
最終検査の後、袋詰めをして完成です。 |
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<ガット張り> |
この工場では、安価なレジャー用ラケットのガット張りも行っています。ガット張り工程をご紹介します。 |
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<ガットを通す>
約15人の職人さんが並び一斉にガットを通します。
縦糸・横糸ともに張り始め部分は30cmほど余裕を残し、ガット張り機で引っ張れるようにしておきます。 |
<張上げ>
約10人の職人さんがハンドル式のガット張り機で張上げていきます。
先に縦・横のガットを通してあるので5分もかからない内に張りあがってしまいます。 |
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<検査室> |
工場の一角にラケットの検査室があり、新製品などはここで検査されています。
さまざまな検査が行われていますが、代表的な検査方法をご紹介します。 |
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<連続打球テスト>
何千回も繰り返して打球を行い、ラケットに異常が出ないかをテストします。 |
<対荷重テスト>
フレーム面に対して垂直および水平方向に荷重をかけ、ラケットの耐久性をテストします。 |